ハルさんの休日「いろいろと長いカフェ」を見ていて思った。今回は山梨県の武田信玄ゆかりの神社周辺にあるカフェ。
そこの定食がまた美味しそうで参った。粕汁、雑穀米に、酒で二日間煮込んだ豚の角煮。それと酒かすに5日間漬け込んだ鮭の焼き魚。
この焼き魚が、旨味が凄くてハルさんビックリする。あれを食べてみたい。
ここのご主人が作る日本酒は、量を減らして一人で全部手作り。つまり昔の製法で作る。コメを蒸すのも、直径2m近い大釜で。時間が掛かる。その分コメの旨味が良く出る。そのカスに奥様は目を付け、料理を作った。
こんなカスを、邪魔者の代名詞のような「カス」で片付けるのは忍びない。豆腐だってそうだ。豆腐かすイコール「おから」これも栄養の宝庫。今さらエス・デー・ジーズと言うまでもなく、日本には古来から「もったいない精神」がある。これらは飼料に混ぜて与えることも出来る。
だから「みそっかす」と言って、人をバカにするのは間違っている。味噌カスだって、立派な使い道があるはずだ。
ハルさんの休日の見所をもう一つ見つけた。それはドラマの制作過程が感じられる、ほっこりする場面が多い事。
今回も最初に外観を見ていて、ハルさんは二重屋根の「置き屋根」に注目する。そこへ古民家再生工務店の社長が来て、カフェの女主人である奥様にその利点を説明する。間を風が通って、適度に断熱効果を発揮するんだって。チャッカリ盗み聞きしていたハルさんは、女主人と同時に二人で「へえ~ぇ」。で、「エッ!」と言って、顔を見合わせる。「あっ、どうも初めまして・・」
こういう、舞台がかった演出は、好きだなあ~。
「いろいろと長い」内訳。信玄ゆかりの神社が横に長~い。それに習って、各家も代々横に長~い。カフェも、横に長~い。棟木も当然長~い。出てくる料理も、酒かすに長~く漬かっていて。ご主人は酒の話になると長~い。酒を造って150年、長~い。「いや、普通ですよ。(ご主人)」