小渕さんが額を掲げて「平成」と言った時、思った。まるで糸の切れたタコだな。それほど、頼りない発音の年号だった。
しかしその頼りなさを、確固たるものにしたのは陛下だと思う。陛下に救われた年号だったと思う。それが無ければ、失われた30年と言われ続けただろう。
次は頼むよ。がっちり気持ちを込めたやつにしてくれ。アルファベットで言えばB、D、G、J、V、Z。一つも、かぶらないだろう。
実は1個頭に浮かんだ。「げんな」。漢字で言うなら「元和」しかし過去にあった。しかも江戸時代の始まりだった。どっかで覚えていたんだろう、きっと。和を思いついたのは、昭和の勢いをもらいたいから。
年号には良く使われる漢字がある。天。気持ちは良く分かる。あと長いと永い。続いて欲しいからね。あと治めるとかね。なにも中国の古典から引用する必要は、今さらないと思う。中国は日本の先生ではない。
言葉から受ける印象は大事だ。安倍の清明も言っている。名前は決まった瞬間から「呪(しゅ)」が掛けられる。人は最初のイメージから離れることは出来ない。しかも毎日使う名前だからね。
これには、信念を込めた強い名前が欲しい。へとかふとか、あやふやな名前は勘弁して欲しい。
言紀(ごんき)とか元上(がんじょう)とか書きやすい平易な名前になるといいな。
とにかく元気の出る名前が欲しい。ずばり「元気」でもいいよ。