松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

生産者と問答しながら、買ったラッキョウ。

2018-12-05 12:02:37 | 日記・エッセイ・コラム

 セリオンに行くと必ず直売の野菜を見て回る。回ると言うほどたくさんはないが。

 きょうも待ち時間を使って行った。9時半の、まだ生産者が並べている時間だ。

 サツマイモを置いている人と、綺麗な色の付いたダイコンの名前が同じだったので、話し掛けた。
 あの、中が赤いダイコン、辛いスか。するとこれは緑の皮の部分と中の赤いところを別にして、ドレッシングで頂くといいと言う。そうか、漬物には向かないか。

 血圧が気になって、塩辛いものが苦手だと言うと、向こうの漬物のコーナーに奥様が漬けたものがあるという。野菜を作っているにしては、失礼だが紳士だった。背も高く、なかなかの男前。奥様も綺麗だろう。

 そんな浅漬けの素と生野菜にカネ掛けるなら、これはどうでしょうとラッキョウをまず勧める。そこらのスーパーのやつは、中までサクサクじゃないが、これは違うという。それで1個もらってきた。

 いやこれが、ぴんぽーん。だったのですよ。しょっぱくもないし、すっぱくもない。じゃあ、なんのために食べるんだっちゅうくらいのもんですよ。

 さくさくさく。妻も気に入ったようだ。さくさくさく。あらま、いくらでもイケてしまう。冷蔵庫にしまう前に、もう1回味見。なるほどなあ。こんなに違うんだー。

 農家は、こうやって自分なりの味を楽しんでいるんでしょうが、いいものを見つけた。

 たまたま手に取ったパックのラベルを見るともなしに日付を見たら、おとといの賞味期限だった。彼氏、あせったべな。きのう十何個ここに置いたばかりだという。不思議そうにそう言う。

 まったく問題ない。オレは生産者を信用している。話をしていて誠実な人柄が分かった。それに酢を使った漬物が、そう簡単に悪くなるはずがない。この方は、2年前のものを食べているそうだ。

 ほんと、サラダだわ、これは。

コメント
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