今回の札幌の爆発事故には同情する。爆発元に居て死者が出なかった事を受けて思い出したことがある。実は爆発事故で取り調べを受けたことがある。
まだ昭和だった頃、ある学校で爆発事故が起きた。その業者を呼んだのは私だったので、かなり厳しい調べと、県からの高圧的なお叱りを受けた。
まあ経緯は省略するが、ガス爆発が女子トイレの真下のピットで起きた。作業員がタバコを吸おうとライターで火を付けたからだ。
ガス漏れの点検中に、こともあろうに火を付ける。
その結果トイレのガラスは割れ、とっさに女の子は胸より高いガラス窓の隙間から脱出していた。頑丈なコンクリートの床は、風船のように盛り上がり、爆発の威力を物語っていた。中に居た作業員は助からないだろうと思われた。
しかし土けむりと共に現れた彼は、皮膚が剥けていた以外は、しっかりしていた。これには一同ビックリ。
そういうことは、あるんですよ。水や空気の、いわゆる流体は、凄い力を持っている。分厚いコンクリートを曲げ、ペアガラスを破り、大音響と共に地鳴りを響かせる。
しかし爆風が金属の破片を飛ばしたりしない限り、死亡者が出ることはないのかも知れない。
だから火元にいる人間は、燃えるガスで火傷を負うほかは、膨張した空気が壁に跳ね返ってくる圧力を受ける程度なんだろう。種火以外は、飛び交う物質が無いからね。
作業員の名誉のために、ひとこと言っておきたい。あの辺りは天然ガス(メタン)が至る所で検出される場所だったから、彼にミスは無かったかも知れない。決まりに反する行為をした以外にはね。
こんなことは一生に1回でいい。私にとっては屈辱的な事故だった。
ps. 「学校側の、ずさんな管理」と書いた新聞はその後、訂正記事を出さなかった。
あやまりの電話すらない。あんただよ、さきがけさんよ。
読売もひどかった。学校に居座り、パソコンの電源は使うわ、
かってに電話するわ。罪人が何を言うかって態度。
私のマスコミ不信の根は深い。
何十年前でも、思い出せば同じく、血が登るわ。
ガス漏れがあったから、検査したわけでもない。
県から指示があったからだ。
あの頃の役人は、傲慢な人間が、多かった。