松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

爆発事故の、発火点に居た人間は死なない。

2018-12-18 18:41:57 | 日記・エッセイ・コラム

 今回の札幌の爆発事故には同情する。爆発元に居て死者が出なかった事を受けて思い出したことがある。実は爆発事故で取り調べを受けたことがある。

 まだ昭和だった頃、ある学校で爆発事故が起きた。その業者を呼んだのは私だったので、かなり厳しい調べと、県からの高圧的なお叱りを受けた。
 まあ経緯は省略するが、ガス爆発が女子トイレの真下のピットで起きた。作業員がタバコを吸おうとライターで火を付けたからだ。
 ガス漏れの点検中に、こともあろうに火を付ける。

 その結果トイレのガラスは割れ、とっさに女の子は胸より高いガラス窓の隙間から脱出していた。頑丈なコンクリートの床は、風船のように盛り上がり、爆発の威力を物語っていた。中に居た作業員は助からないだろうと思われた。
 しかし土けむりと共に現れた彼は、皮膚が剥けていた以外は、しっかりしていた。これには一同ビックリ。

 そういうことは、あるんですよ。水や空気の、いわゆる流体は、凄い力を持っている。分厚いコンクリートを曲げ、ペアガラスを破り、大音響と共に地鳴りを響かせる。

 しかし爆風が金属の破片を飛ばしたりしない限り、死亡者が出ることはないのかも知れない。

 だから火元にいる人間は、燃えるガスで火傷を負うほかは、膨張した空気が壁に跳ね返ってくる圧力を受ける程度なんだろう。種火以外は、飛び交う物質が無いからね。

 作業員の名誉のために、ひとこと言っておきたい。あの辺りは天然ガス(メタン)が至る所で検出される場所だったから、彼にミスは無かったかも知れない。決まりに反する行為をした以外にはね。

 こんなことは一生に1回でいい。私にとっては屈辱的な事故だった。

 

 ps. 「学校側の、ずさんな管理」と書いた新聞はその後、訂正記事を出さなかった。

    あやまりの電話すらない。あんただよ、さきがけさんよ。

    読売もひどかった。学校に居座り、パソコンの電源は使うわ、

    かってに電話するわ。罪人が何を言うかって態度。

    私のマスコミ不信の根は深い。

    何十年前でも、思い出せば同じく、血が登るわ。

    ガス漏れがあったから、検査したわけでもない。

    県から指示があったからだ。

    あの頃の役人は、傲慢な人間が、多かった。

コメント
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