松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

稀勢の里の父

2017-01-22 15:17:01 | 日記・エッセイ・コラム

 日本人として、稀勢の里の横綱昇進は夢でした。それがかなうと思うと素直にうれしいです。しかし稀勢の里のお父さんは違いました。

 横綱の地位が険しいものだと知っていました。それよりは大関という大きな地位でいつまでも相撲を取って、元気でいて欲しい。なるほどそうだったのか。さぞや喜んでおられるだろうという観測を見事裏切られました。

 伝統を日本人の横綱が守る。それは確かに生半可な気持ちでは実行できません。まわりの目もあるし、一言が、行動一つが、横綱を要求されます。

 でも彼ならやってくれるでしょう。地位が人を作るのです。彼が白鵬に及ばない点は一つしかありません。それは立ち合いに、自分の間で立つ事。これからはそれが出来ます。相手に合わせる必要はありません。自分に相手が合わせてくれます。あとはいつもの堂々とした振る舞いでいいのですから。

 自分らしい横綱像を貫いてくれれば、それは日本の伝統文化になります。お父さん、何も心配することはありません。他の3人の横綱が土俵上で、いつでも横綱らしい振る舞いを取って来ましたか。大関の方が、非難されるような行動を取ったことは、一度もありません。もう今なら私は、相撲がグローバルになることを歓迎しますよ。

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