花紀行

トレッキングしたりその時々に出会った花たちの思い出
デジカメで撮った写真など・・・

サラセニア

2012年05月18日 | 夢の島公園
食虫植物のサラセニアの花  つぼみの頃は普通だけど・・・


開きつつあっても特に変りはなし


葉が筒状になっています。サラセニアの和名は瓶子草(へいしそう) 瓶子とは酒器 
これに似ているので瓶子草とも呼ばれている  サラセニア科



花と葉はこのように


この角度から見たときにも変哲なし  ガク片5枚 花弁も5枚です。


下からのぞいてみたらおまんじゅうのようなものが張り付いてる~


花びらがおまんじゅうのようなものからはみ出してる~~~ように見えたのでした。


実際には花びらは突き抜けているわけではなくて隙間があります。
昆虫はわずかなすき間から入るのかな!
でも緑色の筋が入った 「おまんじゅう」 は一体・・・???



洋傘をひっくり返したような緑色の筋が入った得体の知れないもの  ↓
これは  雌しべ  なのでした♪     
中央に花柱1本(傘の軸と思えばいいかな)があり傘を開いたように下から上に向かって
反り返っています。 花柱とはめしべの一部分です。
雌しべの柱頭は5つに分裂して緑の筋の上の裏側にフック状になってついていますが
ここからは見えません。
見ることはできませんが雄しべは真ん中に房状になって多数ぶら下がっています。
べろんとした舌のようなものは花弁で雌しべの間から下がるように出ています。
この「べろんちゃん」を上にめくり上げれば雄しべも花柱も子房も見えるのに・・・・


雌しべの形やつき方が異様です。
5本の骨のある洋傘を広げてひっくり返した形と思えばいいです。
緑の筋がついたように見える部分は花柱板といわれていて雄しべの黄色い花粉を
受け止めるようになっています。
受粉はすき間から昆虫が入って花粉まみれでごにょごにょしている間に雌しべの柱頭に
こすりつけられる・・・ということでしょう  下はサラセニアの説明


花の構造をなんとなくでも飲み込めるまでに相当の時間がかかりました。
変わり者過ぎる~~~