棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

20年ぶりに合う

2015-05-22 17:06:52 | 山郷の暮し
10月の展示会の準備の一つとして、地元寺院に描いた壁画の実物大写真を展示しようと思っています。
そこで昨日、20年前に制作をした「阿弥陀如来来迎図」天井画の撮影を、写真家の兄にお願いをしました。

このお寺は本堂の立て直しに伴い、天井画(総体 9X5.4m )を制作したものです。
私も落慶式いらい20年ぶりに観る我が作品です。

どうなっているのかなー-。どこか変色や剥げてしまっているのでは。
などという不安も正直ありましたが、本堂の天井に燦然と輝いていました。
制作当時のまだ生々しかった色彩が落ち着き、立派になっていました。

住職は息子さんの代になり初対面でしたが、いたく気に入っておられました。
「葬儀などの集まりの時など天井を見上げてください。と言いますと皆さんビックリなさいます。
私が一番楽しみにしていますのは、小学生の課外授業での子どもたちの反応です。素直な感動はありがたいものです」

久しぶりに観た我が仕事に「いい仕事をさせてもらった。これは確実に100年単位で残ってくれる」としみじみ思った。

蛇足ですが、東京のあるお寺での仕事は、鉄骨・鉄筋の建物で直接壁に描いた仕事でしたが、
このお寺は数年前に大規模な増改築に伴い、壁画はなくなってしまったと聞きました。
なにか、古来からの木造寺院とのと違いを感じます。




ryusun

つぶやき

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子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本