棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

急に寒くなりました

2014-12-05 10:46:00 | 山郷の暮し
秋日和で気持ちが良い、などと言っていた4日ほど前でしたが、一気にサブ--クなってしまいました。
ただいま西空を見れば鉛色の雲が沈んでいます。
陽射しはあり昨日よりは暖かそうですが、もしかしたら雪が舞ってくるかも知れません。
と書いているうちに、雪空が広がってきました。

地震被害のある長野県北部では積雪もあり、復興に向けて大変なことでしょう。
復興といえば定かではありませんが、こんなことをご当地の小谷村人から聞きました。

白馬村では行政機関も予算付けをしているようですが、さらに北の小谷村は遅れているといいます。
「白馬村ばっかり注目され、小谷村では予算もチビットしかねーじ」
「隣の家に蔵が立てば腹が立つ」的なことかもしれませんが、復興対策が違っているとこぼしていました。
慰めようもありませんが、もしかしたら行政の線引があるのかな・・・と。

そこで思い出すのが、今年の大雪の時、行政区間が違っただけで雪かきをしなかった、というよりできなかったといいます。
これからはそんなバカバカしい縄張りを調整して、もっと効率的な対応をしようと動き出していると報じられています。
震災復興で縄張りがあるとしたら、本当にこまったことです。

秘められた日本の芸術作品

2014-12-01 10:21:52 | 山郷の暮し
空模様はあまり良くありませんが、気温は高くありがたいことです。

昨夜 以前からお願いしていた方の刺青を拝見させていただきました。
それも飲み会で唐突に。
ものがものだけに「ハイよ」てなわけにもいかないし、ご想像の通り相手もチョット怖もし衆。
その方は以前からひょんな事から知り合ったのですが、実に気さくな方でその筋の人だったとはとても思えない。
付かず離れずていどの、飲み会だけのお付き合いだった。
しかし、チラリと見えた刺青に、かなりの彫り物であると察しがついていた。
とはいっても、気安く拝見させてくれる中ではない。
幾度かあっているうちに、私の本性が知れたのか昨夜「リュウさん、見るかい」と言ってくれた。

いわゆる本格的な古典的絵柄で、全身ほどかされていると言った。
背中上部に観音様がおり、雲柄のなかに蛇が尻まで伸びている。
脇腹にその蛇と戦っている武者がいる。

正面の胸元は花と雲龍を模した美しい模様だ。

幕末から明治にかける錦絵や武者絵を想像してください。
特に 国芳 などが面白い。

刺青といえば墨の黒が次第に濃い紺色に変わってゆくのだが、グラゼーションが実に見事だった。
赤色はどんな技工かしらないが、驚いたことに澄んだ水色がはいっていることだった。

今までお風呂などで古典的に刺青は数人見たことはあるが、今回ほどまじまじと、しかも触ってみたことは始めてだ。
蛇足ですが、お風呂で立派な刺青が入っている方にあうと、多少怖いが身分を明かし拝見させていただいた。

写真撮影ができればよかったのだが、まだまだそこまではいかない。
なんとなく写真家の兄(岩淵四季)のことを語り、なんとか撮影の段まで持って行きたいと思う。

それにしてもおおっぴらに見せることができないシロモノだが、美しい。
正に秘められた日本の芸術作品だと改めて感じた。
いつの日か写真をご紹介できることを願っています。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本