棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

融けない雪

2014-02-13 09:16:25 | 山郷の暮し
大雪のあと紺碧の空でしたが気温は上がらず、期待をしていたほど雪は溶けてくれない。
我が家への長い取り付け道は、日の当たらないところがあり、その箇所は氷の塊になってしまう。
できればそのところの除雪をいの一番にしなくてはならないのだが、それがなかなか。
眼下の国道254号 三才山線 も山陰の箇所を連日重機で削っています。
溶けた水が流れ込み、またまた凍りついてしまうのでしょう。
いたちごっこ ですが、まだまだ続く作業です。

大雪の時にはいつも思うのですが、除雪にかかる手間暇ほどバカバカしいものはありません。
一生懸命に雪かきを終えたら、その夜にドッサリ降ってしまうこともある。
本当の雪国に暮らしている方々に言わせたら、その程度で根を上げるな! と言われそうですが・・・。

特に町に出る必要もないので、一気に除雪はしていなかった。
今日は出かけなくてはならないので、昨日の午後、ようやく車を出しておいた。

ワンちゃんの散歩も、いつもの山沿いの道は吹き溜まりがあったりして、とても歩けない。
ピヨン・ピョン跳ねながら元気よく歩けるのはハナばかりで、サクラ・バーちゃんはかなりしんどそうで、あまり行きたがらない。
私もガサッガサッと凍りついた雪面を崩しながらの歩行は腰に来る。

天気予報では、再び雪降りのようなことを言っていた。
薪もすっぽりと雪に覆われてしまい、今日はなんとかしなくてはならぬ。
あーーシンドーー。

都知事選

2014-02-10 09:04:59 | 山郷の暮し
東京都の顔が舛添さんに変わりました。
都市の選挙は無関心な者が多いのは今回ばかりではないが、
それにしても投票率の低さは、天候のこともあったとしても白けさせる。

私の頃は・・・といいますと、初めて投票をしたのが都知事選だった。
それは、保守である東都政が長らく続き閉塞感があった。
革新を求め美濃部さんが立つ。
私も多くの若者たちの運動員の一人として参加。
それまでにない、選挙運動だったという。

当時は、安保闘争・学園紛争、そしてベトナム戦争反対運動と、若者がうごめいていた。
当時をさまざまな評価があるが、若者たちが既存の勢力・価値観から「新しいナニカ」を求め生み出そうとした。
若者たちの原理主義 とでも言える熱狂だった気がする。
(その後多くの挫折を得て、熱も冷め白け時代になった)

美濃部知事になってからの新聞報道で、なぜか記憶に残っている記事がある。
知事室の応接室が大きく変わったというのである。
東知事時代は高価な美術・工芸品が飾られていたが、それらは消え簡素な部屋になったというのだ。
だからどうだ、というわけでもないが、妙に感動をしたものだった。

美濃部都政は昭和42--54年の長きにわたりました。

ヒェーー降った

2014-02-09 10:48:34 | 山郷の暮し
「近年にない大雪」とニース・天気予報が大胆とも思える警告予報を報じていましたが、まったくピンポン!
サンサンと一日中降り続きました。
我が家への取り付け道はながーーーく、ようやく入り口にたどり着き、振り向けば、除雪した後に雪が一寸近く積もっている。
そんなことを夕方まで繰り返す。もーーー、いやになった。

夕刻迫るころ、真下の国道254号は車が数珠つなぎになったまま動かない。
高速道路が閉鎖になったので下道利用が多くなった上に、三才山トンネル近くで大型車がスリップをしたらしい。
通行麻痺は夜の8時ころまで続いていた。
多分 日本各地で同じようなことが起きていたことだろう。

さて・・我が花の谷では50センチを超えた積雪。
大喜びは犬のハナだが、老犬のサクラは背まで積もった道を歩く元気はなかった。
先ほど雪かきをしていたがへとへとになり、なせか気持ちが悪くなってしまった。
我が車は雪に埋まったままで、どうするべーーー、と腰をさすっています。





予報のとおりの大雪

2014-02-08 09:10:58 | 山郷の暮し
昨日から「近年にない大雪になりそう」とニュース・天気予報は賑やかだった。
しかし、厳しい冷え込みではあったが、夜半になってもそれらしき様子は感じなかった。

さんさんと降る。
周囲の景色を閉ざし、ひたすら降る。
スキーには最高なパウダー雪だ。

冬の終盤に降る、湿った大粒のボソボソとでも言いますか、ドカドカと積もってゆく雪ではなく、
パウダーでありながら五分もすれば、歩いたあとを消してしまう降り方だ。
3-40cmの積雪は一シーズンに2-3度はあり驚きもしないが、今日のような降り方はあまりない気がする。
受験する学生たちは大変だろう。

ズーーと以前に、本当の雪国 飯山に豪雪の様子を見たく行ったことがある。
夜 旅館より一杯飲みに出た折「10時までは雪かきをしておきますが・・・。」
と言われ??のおもいで遅くまで飲んでいた。
大道から旅館の入口まで、膝以上に積もった雪を泳ぐようにかき分けたことを思い出した。
シンシンと降るパウダー雪は降り続き、一晩で1m以上の積雪だった。

今日は我が家よりもっと山間部になるところで、蕎麦会がある。
蕎麦播きから始まり、すべて自前の「蕎麦」
人数限定の予約のものだが、残念だがこの天気では行かれまい。

ソチ・オリンピックも始まったし、開会式の再放送でも視聴しよう。

真冬日

2014-02-07 09:08:37 | 山郷の暮し
日本中で「さむーーいっ」と悲鳴をあげていることでしょうねー。
日中でもマイナス5度。白い息を吐く、というのも超えて薄灰色の煙色だ。
じっとしているのも芸がないから薪でも作るか、と裏山に枯れ木を取りに行く。

以前 薪ストーブは三度温まる と書きましたが、昨日は薪作は早々にやめた。
美肌がピリピリしてくるし、なにより薪割りは一層冷たい。
三度温まるの最初のコーナーは中止する。
外で働いている方々は大変であろう。

週末にかけて雪降りになるとか。
あまり降ってほしくはないが、かと言って雪は大切な水源でもある。

種まき

2014-02-05 09:56:57 | 山郷の暮し
天気予報のとおり冷え込んだので、お日様が照るようになってから散歩に出る。
ご近所の有機栽培農耕をしている営農家で「種まき」の準備をしている。
畑はまだガチガチに凍りついている。
農家は冬とてコタツで丸くなっているわけにもいかず、既に春への準備とは。
少々びっくりしてしまったのでうけたまわれば、これからチソ をまくという。
もっとびっくりしてしまったが、チソの種は寒さに合わないと発芽をしないというのだ。
温室栽培ではない、と言う。

私も気まぐれに春にチソの種をまくが、一度もまともなものになったことがなかった。
こんな時期に播種するなんて思ってもみなかった。
袋には説明されているのかもしれないが、今買ってきてまくことなど考えもしなかった。
ネットで検索すると四月以降の春になってからである。
プロの話であるから間違いはないでしょうが、凍てついた畑地を耕すのは大変だとも言っていた。

では・・我が家もこれから挑戦しょうかな・・・ズクがねーー。

さまよえる鬼さんたち

2014-02-04 09:09:29 | 山郷の暮し
立春・節分 と家の中に巣くっていた鬼もたたき出される、と相成りました。
例年と違って、窓を開け放てる陽にで、鬼さんも暖かさのこもった部屋の隅から
「外の方が健康的だ。ワシャー たたき出されるンじゃーねえんだ」
と、空威張りして出て行ったことでしょう。

ところが、シャバはそお甘くわなく、たちまちサブーーイいつもの冬に戻ってしまった。
「しまった!! ダウンジャケットを忘れちゃった」
といってももう遅い。窓は固く占められ、一分の隙間もない。
どこかの家に入り込まなくっちゃ、と巷では鬼たちがウロウロしています。

スーーとすきま風に乗って入り込んだのが、なにやら怪しげな絵や作り物がごちゃごちゃとある家。
「チョットさぶいが、居心地がよさそうだ。ワン公たちも何も気にしない。
だいたいこの家の主人らしきしょぼくれた奴は、俺を追い出すズクもあるめー」
と、ご機嫌の鬼さんたち。

さて・・・その家はどこでしょう・・。

はてしない物語

2014-02-02 08:32:20 | 山郷の暮し
昨日から春の陽気で、凍りついていた散歩道はグジャグジャなどろんこ。
そして、今朝はさらに暖かく雨が降り出しました。
予報では10度以上になるといいますが、お日様がいないとやっぱりサブイです。

「もも」「鏡の中の鏡」「はてしない物語」などなど、ご存知ミヒャエル・エディですね。
蔵書の整理をしましたら立派な装丁のエンディの本が出てきました。

雨降りの中、どちらかといえば いじめられやすいデブのバスチャン少年が古本屋に飛び込んだことから始まります。
バスチャン少年が嫌なことから逃れるための手段が読書です。
嫌味な老店主のすきをついて、なにか吸い込まれるように万引きをしてしまった本。

本文を紹介しましょう。
そうっと手をのばした。手が本にふれた。その瞬間、わなのかけがねがおりたように、バスチャンのなかで
何かがカチッとなった。

表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光った。パラパラとページをくってみると、なかは二色刷り
になっていた。


そうです、この本自体も文中のように装丁されています。
ただし絹ではありませんが、綺麗な光沢があり、贅沢な感じ。
赤茶色や青色の本文と青色のページ文字。二色刷のイラストはロスブァタさんのマジック的な絵です。

エンディさんの本は全てが贅沢な感じで、手にしたときなんとも嬉しくなるものばかりだ。
雑然と積み上げておくのではなく、飾ってみようと思い立っていますが、「今まで通りの方が痛まないかもなーー」
と、いつもの「ズク無し」根性が顔を出してしまいました。
そうそう、蔵書の「はてしない物語」は岩波書店 1987年 26版 2800円 でごんす。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本