棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

はてしない物語

2014-02-02 08:32:20 | 山郷の暮し
昨日から春の陽気で、凍りついていた散歩道はグジャグジャなどろんこ。
そして、今朝はさらに暖かく雨が降り出しました。
予報では10度以上になるといいますが、お日様がいないとやっぱりサブイです。

「もも」「鏡の中の鏡」「はてしない物語」などなど、ご存知ミヒャエル・エディですね。
蔵書の整理をしましたら立派な装丁のエンディの本が出てきました。

雨降りの中、どちらかといえば いじめられやすいデブのバスチャン少年が古本屋に飛び込んだことから始まります。
バスチャン少年が嫌なことから逃れるための手段が読書です。
嫌味な老店主のすきをついて、なにか吸い込まれるように万引きをしてしまった本。

本文を紹介しましょう。
そうっと手をのばした。手が本にふれた。その瞬間、わなのかけがねがおりたように、バスチャンのなかで
何かがカチッとなった。

表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光った。パラパラとページをくってみると、なかは二色刷り
になっていた。


そうです、この本自体も文中のように装丁されています。
ただし絹ではありませんが、綺麗な光沢があり、贅沢な感じ。
赤茶色や青色の本文と青色のページ文字。二色刷のイラストはロスブァタさんのマジック的な絵です。

エンディさんの本は全てが贅沢な感じで、手にしたときなんとも嬉しくなるものばかりだ。
雑然と積み上げておくのではなく、飾ってみようと思い立っていますが、「今まで通りの方が痛まないかもなーー」
と、いつもの「ズク無し」根性が顔を出してしまいました。
そうそう、蔵書の「はてしない物語」は岩波書店 1987年 26版 2800円 でごんす。

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