棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

お盆の供養物

2017-08-12 10:47:01 | 山郷の暮し
お盆休みに入り帰郷されている方や、親類縁者の集まりでフーフーしている家族もおいででしょうね。
今日のネットニュースで「お盆玉」についての記載がありました。

「お盆玉」じわり浸透=知名度3割、平均5900円―民間調査
「『お盆玉』、じわり浸透」。 あおぞら銀行がこのほど発表した調査によると、
お盆シーズンに帰省した子や孫にお小遣いをあげる「お盆玉」という言葉を知っているシニア層の割合は3割弱に上った。
実際にあげる予...-時事通信-1時間前
お年玉ではない「お盆玉」って知っている? 相場は?-ZUU online-1日前
私は始めて聞いたことばでした。

私にとってお盆とは、お墓参りでもなく「お盆玉」でもありません。
いつものように仏壇に向っての「般若心経」の3--10回の読経です。

しかし思い出すのが、お盆の仏壇お供え物として作らされたのが、ナス・きゅうりで作る牛・馬でした。
足は割り箸でたてがみや尻尾はとうもろこしの毛。
仕上げとして背中には茹でたソウメンを乗せます。
庭先の菜園の曲がりくねった物が良く、マーケットで売られている真っ直ぐななす・きゅうりでは様になりませんね。
お盆の最終日には他の供養物とともに川に流しに行きました。

灯篭流しや七夕飾りなど、川は異界へとつながる道として、子供心にも迷信だと思いながらも「もしかしたら」という、
おののきもあったことは確かです。
通り相場の自然環境問題で只今は廃れてしまった川流し、ご先祖・亡き人を偲ぶばかりでなく、
この世と異界である あの世 に想像をはせるのも面白きことです。
「迷信だ」の一言で切り捨てるのはいかにせんもったいない「日本的心」ではないでしょうか。

玄関先で焚く、迎え火・送り火は地域によって材料が異なりますが、松本地方は白樺の皮を使います。
真っ黒な油煙とにおいが強く、何か特別な火だと感じます。
地域により燃やす材料は異なっていても、普段の焚き火ではないことを感じていることでしょう。


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