棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

葬式-3・ご冥福への疑問

2008-10-28 08:58:50 | 山郷の暮し
「ご冥福を祈ります」と、お別れの言葉として定着していますが、なんだか変だと思いませんか。
と申しますのは、「冥」は辞書によると、暗い・迷い・道理に通じない・あの世・冥土などなどと、決していい意味を含んでいないのです。
ついでに手持ちの仏教辞典を見ますと、冥土--黄泉。亡者の魂の迷い行く処。死後の世界。とあります。さらに
冥土の旅---人は終りに死して、冥土に住くべきものなるより、生涯の行路を旅にたとえて冥土の旅という。とあります。
つまり冥土と冥府は同意語でをつけたとたんに、パラダイスのような世界へと大変身だ。
冥土世界を極楽・浄土や天国(キリスト教的観念ですが)の処と思いこみ「ご冥福を祈ります」となってしまったのか・・・。

浅学の仏教知識ですが釈迦の教えは、一切の輪廻からのサイクルから脱することが目的。
それはあまりにも深遠で到達できえない世界だと、後世に様々な方便を考え出した。
そんな過程から、中国の陰陽道などが入り込んできたのではないだろうか。
ではどんな言葉で、締めくくったらいいのか。
難しいが、心を込めた「ご苦労様でした ありがとう さよおなら」などでしょうか。いい言葉がありませんでしょうかネーー。

葬式坊主が寄ってたかって合唱し、お定まりの訳のわからぬ説法とやらを、したり顔して唱え、キンキラキンの法衣をひらひらさせて退場する。
そんな葬式で本当にいいのだろか。
おれはいやだ。おれはいやだ!!!


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