棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

トラジャ族の鶏木彫

2017-01-05 09:49:30 | 山郷の暮し
前回投稿の鶏の土産は、スペインで有名なものでガロ(雄鶏)であるとコメントされていました。
ありがとう。
彼女はスペイン語専攻でしたから詳しい。コメントをご覧ください。

トラジャ族の鶏木彫は外の物置にありました。
箱には旅先でささやかなお小遣いで買った土産品がごろごろとありましたが、中にはねずみにかじられていたりして。
このお気に入りのトラジャの鶏も肝心の頭の部分がかじられていたりして、欠損がありました。
スキッ!と立ち上がった姿は、コケコッコーーーと鳴き出さんばかり。
ただの土産品ですが並々ならない観察からのデフォルメを感じます。
多分 当時もソレが気に入って購入したものかと思います。
ちなみに足や鶏冠などは組み立てになっています。

鶏といえば闘鶏ですね。
東南アジアから中近東にかけて盛んに行なわれていました。
今は動物愛護とやらで通常は禁止されているようですが、冠婚葬祭などでは欠かせない行事です。
日本でも神事として行なわれていたようです。
しゃも などは正に戦う鶏 軍鶏ですね。

話を戻すと、私が旅をした中でインドネシアは特に盛んで、いたるところで男たちが血相を変えて叫んでいました。
自分の鳥は本当にかわいがり、正に手塩をかけて強くなるように工夫をしているようでした。

さて闘鶏となると、軍鶏が蹴っ飛ばしあう などと甘いものではありません。
足元に5センチほどの細いナイフを縛り付けてある。
にらみ合った鳥はほとんどが空中で蹴りあう。
いやーー其の早いこと。多くが一瞬で片がついていた。

そして、負けた鳥は血まみれになっていた。

当然 死んでしまうのであるが、飼い主の落胆するさまは観ていて気の毒だった。
この闘鶏を仕切る胴元がいると見え、祭事を求めて各地をを点々と渡り歩いていると聞いた。

私も多少賭けに参加したが、手にしていた金はたちまちひったくられてしまった。
男たちの血走った目や怒鳴り声はすざましいもので怖いほどだった。
無理もない。博打であり遊びではないのだ。

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