棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

夜明けにひらめいた

2009-04-11 07:50:08 | 山郷の暮し
今朝ともいえない4時。柱時計のボーン・ボーンの音に、もやもやしていたイメージがはじき出された。
What? ただ今製作中の「人間釈迦生涯図.・三部作」 涅槃の部で、どのようにしたらいいのか定まらなかった部分がひらめいたのである。
釈迦の涅槃のイメージは、30年以前に85歳でなくなった父、そして10数年前に92歳で亡くなった母の姿を思い浮かべていた。
古今の涅槃図にある、穏やかでなおかつ神々しく、後光が放つ姿がベースでの構成であるが、定番の構成に今ひとつ納得(新鮮味)が行かないでいた。

釈迦の死(涅槃)はドナマチックでダイナミックなものではなかったか。
余人の死ではない。すざましいオーラを放ったはずだ。それが、今でも続いているのだ。そこまで踏み込んだ表現は知らない。絵画だからこそ出来る表現(絵空事の具現)をしなくては・・。もっともっと絵空事にしていいのではないか。となれば、当初の製作意図(リアリティーの追求)と方向が変わってしまう。
だが、キリスト教絵画にある様々な出来事の絵は「絵空事-暗喩的なこと」と言い切れないのではなかったのか。実は当事者は現実であった。と、感じるようになってきた。

その答えが夜明けに観えてきたのです。しかし、8-90%出来上がった今、かなりの手術が必要で勇気がいます。技術的には水彩がへースなので、直しがきかない画材的に難しさがある。
だが、いけなければ、新しく描けばいいのである。と、腹を決めたらスーーーと、自然に筆がとれた。。。


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