棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

切られた坊主の自戒

2009-04-09 09:41:16 | 山郷の暮し
僧は遠のく意識の中で、己はまだまだ未熟者だと気がついた。その瞬間、朝日に照らされたような心地よさと、なんともかぐわしい香りに包まれた。
光の中に観音菩薩がおられ、背後にはより輝く御姿を観た。
僧は思わず「なむあみだぶつ」と唱えていた。
加持祈祷の厄払い坊主で、それまで一度も唱えたことなどなかったのだが・・・。
僧は思った。加持祈祷などで人々の苦しみを救くってあげたなどと、とんでもない間違いを犯していた。」観音菩薩を観た瞬間、ソオ気がついたのだった。
終り


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