棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

104-珍訳源氏-娘に会えた

2009-10-06 07:08:38 | 物語・絵本・童話
      夕顔の花

(37歳)の人生の中で、源氏殿(31歳)に心から感謝することがおきました。
今までくどくどとお話をしてきました、夕顔との間に出来た我が娘「玉かずら」と再会できたことです。
しかも、私が始めて夕顔にであったときのように控えめでありながら、ほのかに光る高貴な美しさです。
苦労をしながらも磨き上げられた輝きをそなえた姫でした。
おさらいみたいに成りますが、私の愛した姫君を「夕顔」となずけたのは源氏殿の発想です。
まさに茜色が潜んだ夕暮れの光の中に、ボーーと白く輝く夕顔の花そのものでした。
私の妻の嫉妬から逃れるように、忽然といなくなってしまった親子。
手を尽くして所在を尋ねていたのですが、光源氏殿が密かに引き取って育て上げてくれていたのです。


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