棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

蝉殻

2011-08-30 08:21:09 | 山郷の暮し
蝉殻ー空蝉
真夏の陽射しがもどり蝉の声が賑やかですが、朝夕はすっかり冷っこい空気になりました。
山あかね のとんぼが、入道雲を背景に一日一日と増えていきます。
今年は昨年に比べ蝉が多い。山沿いの散歩道に蝉殻を沢山見つけることが出来る。
昨年は「終戦65周年・HUMANITY-PEACE-HOPE展」で展示をした「兵士の帰還」は、蝉殻を利用した作品だった。
製作時に蝉殻があまりなく、子供たちに声をかけておいたほど。それでもイメージをした山盛りにならなかった。
展示のときの反応は日本人よりも欧米の方の「読み」のほうが、はるかに深かった気がする。
通訳を伴った米国のかたに、日本人が抱く蝉殻への思いや、源氏物語の説明をしたが、肝心の若い通訳の方がそのニュアンスが理解していなかった。
ところが、この米国の方は、蝉殻→死んだ人・魂 のことをよく理解してくれ、ベトナムで召集されたことを語ってくれた。
オーストラリヤのご一家も、この作品の前でなにやら子供たちに説明をしていたことを思い出す。
蝉殻を見つける度に「平和を願って死んだ人々の魂」と思い、一つまた一つと加えていく作品になっています。

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