棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

36-棚からぼた餅--昔の農家

2008-02-27 08:12:47 | 大人の童話
布団の襟が息で凍り付いてしまう、長い冬でも、休む暇なぞありません。
つぎはぎだらけのハンテンに、ほっかむり姿。
チョロチョロと蛇の舌のような焚き火で、ワラジ・むしろ・かます・俵などを編んでいます。
女衆は機織・針仕事、その上トッサマのお相手にセイをだし、夜なべ仕事に大変でした。

冬季は村人も集まりやすく、講・結いなどの互助会的な集まりも盛んでございました。
講で代表的なものは、伊勢講・稲荷講・えびす講・念仏講などから、
地域産業とむつびついた、庚申講・繭玉講・山の講など、
3-4人程度からあります。
いずれも、仲間と寄り合って、一杯楽しむことが目的ですね。

ただ今の無尽などは、仲間でお金を都合しあう。
カミさんに遠慮なく飲める集まりでもあります。

歴史的にも、寄り合いは男衆ばかりでなく、女衆だけの講もあり、
この日だけは大っぴらに、馬鹿亭主の悪口を言って楽しんだのでございます。


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