棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

インドネシア-コーヒーの山里トラジャ

2008-03-29 11:36:06 | 海外紀行文
インドネシアの地図を観ますと、最も大きいのは前回書きましたカリマンタン島
その斜め下にKの字に見えるのが、スラウェシ島。
複雑な形の島で、
その中央山岳地帯がタナ・トラジャ
日本ではトラジャ・コーヒーで御存知の方も。

最初に出かけたのは80年代後半、まだ交通の便もよくなく、秘境といわれた地域でした。
確かに、予定時間とうりにはいかないバス運行でしたが、たいしたことはない。
山々に囲まれた郡都ランテパオに到着すれば、とても秘境などと称しては失礼な町。
ネットなどみますと、今は観光地化され、便利になっているようですね。

周辺の平地から山岳地帯に暮すトラジャ族は、ニアス族の人々とどこか似た雰囲気があります。
同じように、鼻筋がとおり高い。精悍な顔つきは、貴族的ですらある。
アジア人特有の、団子鼻・愛くるしい目・ずんぐりむっくりの身体、とは少し異なっています。

トラジャ族の伝統家屋は、トンコナンと言われ、屋根の形と言い、壁面のレリーフなど、インドネシアの伝統家屋の総合物のような作りです。
みごとな屋根材は、半割り竹を何層にも組み合わせたもの。柱・床材はやしの木。

中でも、ALANGと呼ばれる米倉は、母屋のミニュチュアみたいでひときは美しい。
鳥の飛び立つ形だとか、船型といわれますが、
私には、側面から見ると、水牛の角の形だと思いました。

母屋(トンコナン)の正面には、突き出た屋根を支える柱が立ち、そこには水牛の角がビッシリと飾られている。
祭事などで、水牛を振舞った証で、富の象徴だそうです。
また、守り神でもあり、特に白い水牛の木彫飾りは、地位をしめすものらしい。

トナジャ族の壮大な葬儀は、バリ島と同じく世界的に有名です。
私も、幸いにその一部を見学することが出来ました。


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