棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

本の話

2008-11-01 08:59:59 | 山郷の暮し
フッと読みたくなり、今までに何度も読み返している本の筆頭は、宮沢賢治全集です。
かたずけても・かたずけても、寝床のまわりにころがっています。
そして、なんとなく心細く不安になった時、思い出す本は、あの有名なサン・テグジュペリ「星の王子さま」
改めて筋などいう気はありません。本のことなのです。
岩波文庫のこの本を、子供たちに贈ってきました。そう10冊以上になるでしょう。
蔵書として購入もしてきました。
ところが、それらの新刊はなくなってしまい、なぜか写真の昭和28年の、茶色に色あせたしみだらけの本が残っています。
多分、兄たちからのお下がりだったと思います。
戦後ようやく出版されたものなのでしょう。
カラーイラストはたった2ページ。それもかなり版ずれをしている。
あとは、墨(黒色)の荒い網版の、ぼけたイラストです。
紙もかなりおそまつなもので、本も軽い。
しかし、わたくしの宝です。

どうしても一説をいわせてください。
「おとなの人は、むかし、いちどは子どもだったのだから、わたしは、その子どもに、この本をささげたいと思う。
おとなは、だれも、はじめは子どもだった」


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