棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

宮沢賢治

2008-09-01 09:46:47 | エッセイ・随筆
私の雑然としたベットの周りには、いつも宮沢賢治全集があります。
古本市などでつい買ってしまい、同じ手のものがたまっている。
寝て読むには、文庫本が手軽でいい。
普通に寝る(?)前に一読。真夜中に妙に目が冴えてしまったときなど。
同じ作品をこれまで 何度も何度も読んできただろう。
とわいっても、原文をそらんじている訳でもアリマセンが、やはり「春と修羅」の詩は、体内からジワーと悲しみがこみあげてきます。
アレだけの作品を残しながら、不遇のうちに亡くなってしまったのは、日本の権威優先文化構造だったためでしょうか。
日本文学会の、天才だとおもいます。

賢治文学を読んで思うのには、彼は心から「青空・晴れた日」が好きだったんです。
空の描写は、まるで空を擬人化したごとくて゛、その表現は宇宙的で 豊かな生命感にはびっくりしてしまいます。
幻想的世界でありながら、不思議なほどリアリティーがあり、物事を見極め究極まで迫った 抽象絵画を感じます。

今 パッと作品の一説が思い浮かばないのですが、これは私のアルコールで犯されたポンコツ脳で、賢治のせいではありません。
空の描写や光の表現は、せん越ながら私の絵画表現の中で、彼の光のイメージを意識しています。
秋雨ともつかない、ジメーーとした夏の終わりの雨に、宮沢賢治はこんな空をどんなふうに表現をするのかなー と フッと思ったわけです。


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