棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

アルテミウスについて

2012-08-09 07:21:43 | 山郷の暮し
今日は長崎原爆投下の日です。
写真は 年制作 「人類の終焉を観る私」f80
この絵の感覚が「東日本大震災を描く」原発爆発の部 へとつづいています。

 さて、昨日投稿した天理参考館収蔵のアルテミウスについて続けましょう。
 アルテミウスは  古代ギリシャ神話の ゼウスを父とする
      太陽神 アポロンと 双子の “ 月の神  アルテミウス  ” 
 
美しいお顔に全身ぶどうの房のごとくおっぱい!!。
豊穣を願う思いが、すごい姿を生み出したものだ。(こりゃーー、お父ちゃんはいそがしいだろうなーー。)
ギリシャ文化以前のエジプトにおいても、母犬のおっぱいに吸い付く子犬たちの像がある。
安産と豊穣は切っても切れない関係で、多産と安産を祈る思いは「犬信仰」へとなり、
特に女性の守り神として崇められていったことは、あらゆる民族に見られる。
現在も犬を大切にしている熱帯雨林に暮らすダヤック族は、犬の刺青がおこなわれている。
 おっぱいは二つよりもっと多い方がタノシイ!!ってワケではなかろうが、
全身におっぱいをつけてしまうというおおろかな発想は、古代なればこそだと思う。
恐れ多き神々で有りながら、身近に感じ取っていた故に生まれでた造形は、
観る人々も素直に神と感じることができたのであろう。
天理参考館で直接見てはいないが、古代人のように素直なこころでお会いしたいものだ。

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