棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

横取りだーー足元の世界

2008-09-19 08:31:04 | 山郷の暮し
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こりゃーおもしれーやと、お茶を飲みながら観察をする。
フット以前に読んだ「フアーブル昆虫記」の一節を思い出す。
確か・・・私が草むらで何時間もじっとしていたとしても、おかしな人と思わないでください。
すぐに役立つことでもないし、お金にもならないことだが、たいせつなことです。
というようなことだったが、どうぞお読みになってください。楽しい本です。

さて、話をもどしましょう。
10CMほどの間隔でつくられたミニ蜘蛛の巣。互いに無干渉主義なのでしょう。
点ほどの体長ですが、良く観ると大きさに差があります。
明らかに捕獲量の違いが、残骸でわかります。

壁の隙間から出てきたのが、体長5ミリほどの「つめじむかで」
小さなクモノスなど見えないのでしょう。隅っこを這いずって行く。
足をとられてしまったのか。これまた、大騒ぎでクモノ巣がグシャグシャになる。
小さな小さなオニグモチャンは、気をうかがっては果敢に攻める。
相手がでかすぎはしないのかなーと思うのだが、「つめじむかで」は、見えない糸にひかかっていく。
しばらく戦っていると、なんと体長1センチ以上の蜘蛛(名前はわからないが、クモノスを張らない、じぐもやこもりくもあたりか)が出現。
大将は、ジーと様子をうかがっている。と、突然、もがいているムカデに飛びっついた。その距離は3cmはじゅうぶんにあった。
そんな動作をくりかえす。実に素早い。
なんと、オニグモのオチビチャンもまけずと、大将に攻撃をする。
この死闘が何度か繰り返される。
まだあばれていたムカデは、しだいに毒がまわってきたのか、動きが鈍くなってしまった。
大将はムカデを引きずり出す。
見えないほどのくもの糸だが、結構強いと見えて簡単にはいかないようだ。
一息入れながら、20CMほど移動させると、さすがにオニグモのチビチャンもあきらめ、ただ、ぶっ壊された巣の修繕をはじめた。
飛びつき攻撃で漁夫の利を得た大将、まずは安心をしたのか、休憩タイムなのか、獲物を置いて帰ってしまった。

20分以上たっても、取りに来ない。どうなってんだろう。

なんとスゲー家に住んでいるんだ、と思われてしまいますね。
あえて否定はしませんが、足元の世界に驚愕させられてしまいます。



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