棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

9-棚からぼた餅

2008-01-10 20:27:53 | Weblog
薄暗く淀んだ奥座敷に、花の香りがただよってきました。
連日の厄事計画書の製作に、厄病神の大きな目は、赤くはれ上がり、
しょぼしょぼとしています。

鼻をピクピクさせながら、そおっと外をみますと、
若芽が春の光の中で歌っています。
厄病神は腰が抜けるほど、びっくり。

「ナナナなんてこった。すっかり春になっている。
シシシ4月じゃーねぇか。」
あわてて計画書を見ますと「3連休」とかかれています。
「そそのとうりだ、オレは疲れきって、体中がギシギシいう。
オレの計画はたいしたものだ」
厄病神は自画自賛のおもいで、計画書は完成をしていませんでしたが、
天井で春休みをとることにしました。


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