棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

吾が意を得た漢詩

2016-12-06 11:49:30 | 山郷の暮し
先に投稿した中国の名詩図鑑を相変わらず就寝時に読んでいます。というより眺めているのかな・・。
それでも探している詩があるのです。
暮れ行く晩秋の渓谷を描いた「色の終わり」の画は、水墨画のように詩を書き入れたい思いであることを投稿しました。
とわいってもまともな漢詩が書けるわけでなく、吾が意を表した詩を探していたのです。
ありました。ようやく出会いました。

宋時代のテイ コウ(1032-1085)・・漢字が無い

秋日偶成のなかより

万物 静観すれば 皆自得する 四季の佳境は人と同じ 道は天地有形のものにまで至る
吾が心は流れ行く雲の悠々たることと一体する

と言う訳が書かれています。
真意は大変深い心境でしょうが、結句には其の心境に達したものこそ豪傑である と。

私はとても豪傑だと言い切れませんが、「色の終わり」は万物と一体となった心境を描いたものです。
「色の終わり」と妙な題名ですが、終わりイコール終焉や滅する、と言うことではなく、
一切を凝縮した次元から再び生まれ出る、全てを含んでいると言うことです。

上記の漢詩をぜひ読むことをお勧めいたします。

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