棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

鎮守の森の村祭り

2017-09-26 18:59:29 | 山郷の暮し
先の日曜日に旧知の画家から案内状をいただき、松本市から国道51号を3-40分北に向かった池田町に久しぶりに行った。
この町は国道に沿って商店街があるのだが、何処の田舎町と同じくシャッター通りになってしまった。
人っ気がまるっきりない通りだが、所々に江戸末期から明治期にかけて建てられたと思える重厚で立派な造りの商家がある。

路地に入ると土蔵が並び、うまく利用されているものもあれば、崩壊にまかせるものもある。
この池田町は大層栄えた所だと思える。


ちょうど祭り日で、午後3時半ころだったが祭り会場を訪ねてみる。
小学校に続き杉の巨木が見え出すと、子供さんやお年寄りに行き会いだした。

大きくりっばな鳥居には「八幡神社」の扁額が掛かり、巨木杉に囲まれた100メートル近い参道には、
片付けを始めた露店が点々と。

社は昭和期のものだがこれも造りがよい。
境内には土盛りされた本格的な土俵が造られていた。
そして、山車蔵8基が並んでいるのにはおどろかされた。
先日に引き回され、夜祭へとなったようだ。
昔は3日間ぶっとうしで楽しんだものだと、長老が話をしてくれた。


舟山車も神前にあり、3-40名の若い衆が待機。
やがて神主がお払いをし終えると、いきなりもうスピードで旋回し、参道へとぶっ飛んでいった。
「エッ!!!写真を撮る間もないジャン。まるで岸和田のクンチだ」


若い衆のハッビは昔から伝わってきたものらしく、色あせているが、なかなか粋なデザインだ。
8町内それぞれに伝わっているモノだときいた。


約束の時間があったので、一時間にも満たない見学であったが、鎮守祭りの心意気を見た思いがし、来年はとうしで見たいと心から思った・

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本