TVより・世界のドキュメント

BSTVの番組に「世界のドキュメント」があり、日本の取材とは一味異なる視点に興味がわく。
昨日はヨーロッパにおける低価格についての問題点でした。

低価格で提供するストアーの急成長は、果たして私たちに本当の豊かさを提供しているのだろうか??　というテーマで、ヨーロッパ各国の低価格競争で起きている問題点を掘り下げている。

正直安いことに越したことはないのですが、安くするために企業はたゆまない努力をしている。
それは当然のことかと思いますが、そのために低賃金・サービス残業等日本も全く同じ問題が起きている。

企業名は忘れましたがヨーロッパで巨大な安売りスパーマーケットの取材があった。
低賃金・過酷な労働・無保証・・・・管理者からのいやがらせ。
組合を作れないために互いに牽制し合う組織構成などなど。

所得が低いからこの安売りマーケットを利用することになる。
マーケットのお得意様は、この大多数の低所得者ということになる。つまり企業が生み出しているのだ。
　
また、ある格安航空会社の例ですが、パイロット・乗務員等派遣会社から。
賃金はフライト時間のみで、前後における段取り時間は無給。なんと制服も自分で買わなくてはならない、などなどびっくりする内容だった。

以前ソ連圏の国は養豚技術に長けていた。そこにアメリカの大企業が進出したが村人の採用はたった4 人だ。汚水の垂れ流し、悪臭で、話が全く違う、というわけだ。

書き出したらキリがないのですが、これらの問題は日本も同様のこと。

過去に描かれた「夢」は漫画世界かと思われたが、現実になっている現代ですが、漫画のテーマにもなっているこころ・人としての尊厳ある生活　が失われていきそうだ。

番組では、企業者のインタビューは一切拒否され、その実態も不明だが、彼らは世界屈指の大富豪家である。
この矛盾!!　視聴していて呆れてきたが、それが実態である現代、気が重くなってきました。