棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

こいのぼり

2013-05-06 07:45:32 | 山郷の暮し
昨日は8時ころから国道254は、上下ともにひっきりなしに車のながれ。
その上、バイクの一団が次々と加わり、空ぶかしの爆音を上げる。
音の割りには長い坂道をすんなりと進まない。
さすがに今日は静かな花の谷です。

こいのぼり 変化自在・・・遊激展キャプションより
さつきの空に泳ぐ鯉幟を観ると、ただただ嬉しくなり、
いつしか私が金太郎さんとなって、大鯉と天空を泳ぎだすのだ。
思わず童謡「こいのぼり」を口づさんでしまう。
さらに意識は高まり、鯉幟に負けないくらいのでかい眼となって見渡すのだ。
観得る。観得る。満ち満ちている生命が。

鯉幟はかなりどぎつい色彩でありながら、少しの不調和も感ぜず青空を泳ぐ。
ゆらめくたびに、色彩が溶け出し光となって天空に拡散して行く。
大空に目玉が生まれ、得体の知れない生命が生まれ出る。
そうです、希望とか勇気とか活力とか もう一つの曼荼羅世界が観得るのです。


私の絵画制作のモチーフとして「流体」がある。
万物は常に変化をしている。動いているのだ。空気や水の動きを題材としながら、その意図は万物の動きを現すことだ。
なびく鯉幟を描き出してから20数年になる。
変化自在な動きは、実態があるようで無い。
まるで水の動き・空気の動きで、絶えず変化をしてゆくさまに魅せられる。

写真は1997年画 新聞の挿絵になりオマンマになってしまった

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本