棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

エコ建造物だけど・・・土蔵造り

2008-09-10 08:53:48 | 山郷の暮し
土蔵造りは見た目よりも、もろいのでは・・・。と書きましたが、その作り方となると、手間隙のかかったもの。
がっしりと骨組みした処へ、裏山で取れた枝木を丹念に荒縄で組んでいく。
文字での説明は判りにくいが、ともかく気の長い手間仕事だ。
基本的には、自分の山から切り出した、完全エコ材料だ。
後から判ったのだが、峰木などは直径50cmもあるりっぱなものだった。
その割には、柱は細く、いわゆる壁に強度を保たせているのであろう。

ところで、土蔵の庇は一般家屋に比べ、狭い。
それは、火事になったとき 庇の出が大きいと 熱がこもってしまう。
それを少なくする古人の知恵だという。
また、屋根の部分だけ浮き上がっているような、二重天井になっている立派な土蔵もある。
暑さ対策であり、火事にも強い。
土蔵ばかりでなく、母屋なども、天上裏が土蔵構造になっている部屋もある。

話を戻そう。
屋根瓦を取り除き、雨が直接土壁に染み込みだしてからは、自壊の速度は日に日に速まっていった。
隣の仕事場にいくには、日に日に傾いてゆく 土蔵の真下を通らなくてはならない緊張の一瞬。
写真のとおり、ヤバイ処を通らなければならない。
賢犬サクラが日向ぼっこをしているときなどは、追い払う。
サクラにしたら、ナンデドカナキャーナラナイノ??

宴会をしながら、いつ ぶっ壊れるかねー と酒の肴に。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本