棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

意外ともろい土蔵造り--4

2008-09-09 06:48:45 | 山郷の暮し
昨夜は星がちりばめられた中、上弦の月がくっきりと見え、今日のすがすがしき朝を約束してくれる、夜空でした。
空気はひんやりとして、咲き残っているヒマワリが妙に鮮やかに見えます。

解体準備を始めたのが今から3年前。
瓦の重みを除くだけでもかなり違うと、専門家に言われ、方法を教わる。
屋根に穴お開け そこから瓦を内部に落とせば、他に影響なく楽である。と。
当分崩れ落ちる心配はないので、へっぴり腰で屋根に上がり作業に入る。
瓦をはがすと、下は枝が組まれたところに10cmほど土が塗られている。その下は、薄い板が張られていた。
小型熊手でごしごしやれば、穴は簡単に開いてしまう。
驚いたことに、組まれた枝のほとんどが虫食いになっており、簡単におれてしまった。
アリに食われたのではなく、生木に巣くっていた虫なのであろう。
全体での強度はあるが、処によっては薄氷のようなもの。

土蔵造りは一見頑丈そうだが、その気になれば移植コテ一つで、土蔵破りができるのである。
知らぬ間に、土蔵の中身が消えていた という話を聞いたことがあるが 十分可能なことだ。
土蔵に、後生大事にご先祖様のお宝を秘蔵している方は、ご用心。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本