美の巨匠たちの物語「ジヴェルニーの食卓」の続き。
「うつくしい墓」の主人公はアンリ・マチスですが。
ピカソも大いに登場するので 今日も画面美術館は傑作の数々をご覧いただき
コロナ禍の気分を一掃して下さい。
今、私は、久しぶりに部屋中の窓を開けて~外の空気をいっぱい
通過させています。
そして 大型のラジカセを引っ張り出して・・・ボリューム上げて聴いています。
フジコ・ヘミングの「ラ・カンパネラ」 を~
今日はとっても天気が良くて・・・ポカポカ陽気なんです。
部屋から外を眺めても・・・みどり一色

パソコンの操作も なんとなく こっくりしそうな いい気分です。
こんな文章から
「敬愛する ムッシュウ・マチス
この花は貴女に描かれるために、今年も咲きました」
マグノリアの白い花を胸に抱き、マチスのアトリエに~
・・・・するすると音もなく車椅子が入ってきました。
そこに座っていたのは、きれいに刈り込んだ白い顎髭の紳士。
銀縁眼鏡の奥から思慮深いまなざしを、じっとこちらに向けています。
私は、一瞬で動けなくなってしましました。
この人こそがーーーアンリ・マチス。
マグノリアの花

彼、マチスが 1941年に描いた「マグノリアのある静物」 が、これ。

なんとも 言えぬ 安らぎのひとときを感じる。
色彩の妙です。 ヒスイ色の花瓶・オレンジ色の鍋 ?
他の花瓶の 色の組み合わせと配置のうつくしさ・・・うまい。
でも、ある時、ピカソはこの絵を見て
「あれは構図が変だ。おかしな絵だ」 と 一緒にマチスの家を訪問した
恋人のフランスワーズ・ジローに ぼやいていたんですって・・・と
作者(原田マハ)の筆に。
ちょうど同じ時期、
かのパブロ・ピカソは、「血のソーセージのある静物」というのを描いていた。

ちょっと気味の悪い 絵。 真っ黒な室内。 テーブルの上には
渦を巻くソーセージ、大きな包丁・・・ 引き出しからはみ出した フォーク!
ピカソは何を 表現しようとしているのか・・・むきなって戦争に抗っていた。
1941年といえば、第2次世界大戦の始まり~ドイツの侵攻、日本の真珠湾攻撃
・・・暗い世の中に投入していく。
さらに ピカソは あの「ゲルニカ」で痛烈に戦争を批判した。
ここで ピカソといえば

この作品は誰でもがご存じですね。
「ゲルニカ」です。

スペイン内戦中の1937年 ドイツが バスク地方のゲルニカ村に無差別爆撃を受けたのを主題にした画。壁画。
ここで余談ですが 巨匠には 「女性」がつきもの・・・ほんとうらやましい限り。
このピカソさん、なんと生涯に 7人の恋人、妻を
さきほどの 「フランソワーズ・ジロー」 は
こんな美人。

まず最初の恋人 「フェルナンドウ・オリビエ」 専属モデルに。


2番目 「エヴァ・グエル」
彼女を描いた1枚 わかりますか?

3番目 「オルガ・クルロバ」 結婚しました。

4番目 「マリー・テレーズ・ウオルター」


このモデルの絵 タイトル「夢」 なんと175億円・・・
5番目 「ドラ・マール」 かの「ゲルニカ」の制作に立ち合う。
とってもしっかりものだった。


6番目 「フランソワーズ・ジロー」 愛人・妻・モデル・画家
非常に頭がよく 展示企画。相談相手にもなっていた。

「ピカソとの日々」を出版(1964出版 2019再版)

ジロー 自画像 (ジロー画)


現在も健在~カリフォルニア州に在住。 98歳まだまだ衰えていませんね。
7番目 「ジャクリーヌ・ロック」 最後の妻 1986年 ピストル自殺 59歳


「腕を組むジャクリーヌ」
「花とジャクリーヌ」 よく似ていますね~

今世紀最大の巨匠 ピカソ 名を残し・・・財産残し・・・もてる男は いいなぁ~
ちなみに 彼は膨大な作品を残していますが・・・
その中で 一番高価な値がついているのが(現在のところ)
「アルジェの女たち」 215億円で落札されたって~

でも、絶対に売るに出されることがないけれど・・・
ピカソの絵の中では、 「ゲルニカ」でしょう。
その有名の度合い、絵の大きさ 単純計算しても~と、好きな人が
ちなみに計算してみた・・・夢ですがね。
これが途方もない額に 6兆円超だった ???
土曜日の昼下がりの話 庶民には 遠い話 今日はこれまで・・・
なかなか マチスの絵までの話 まだ遠い?