ウォーレン・バフェットが来週初めに来日する。
ことし3月に来日の予定であったが震災で中止した。
目的は系列会社タンガロイの工場祝典ということである。元の上場企業である東芝タンガロイで、バークシア・ハザウェイの子会社イスカルの傘下にある。バフェットにとっては「わざわざ・・」という存在の企業であるが、今週初めにはこれまでの自己の不文律を破ってハイテクのIBMに100億ドルの大型投資を行ったあとだけに関心が集まる。
なにか日本企業に投資の案件があるのか、われわれの関心事である。いまのころそのような話は全く出ていないが、今週のIBMへの投資もTV出演した時に公表しただけに、ひょっとしたら何かの案件の話が飛び出すかも知れない。
これまでから日本企業への投資については言及はしてきた。彼の「市場が先行き恐怖心を抱いた時には投資する」という投資哲学は、いまの日本はチャンスとみるはずだ。
IBMは配当利回り3%、米国債の2%からすると有利な存在である。東京市場ではこのような企業で選択できる銘柄がごろごろしている。
たとえば総合商社の配当利回りは三菱商事(8058)4.4%、伊藤忠(8001)4.8%、丸紅(8002)4.4%で昭和30年代の株価評価と同じである。
「投資先に困る」というバフェットの関心を引き付ける銘柄は山積している。