「ギリアの次はイアタリア」という懸念が現実化した。
昨日はヨーロッパから来日していた銀行家に会った。今回のギリシア問題の解決で大きな役割を果たしたのは新任早々のラガルドIMF専務理事だと彼はみていた。その行動力がギリシアを破綻から救った。
しかし次に市場が攻撃を始めたのはイタリア問題であった。ギリシアの5倍以上の経済力をもつユーロ圏での第3の大国イタリアの危機をどう処理するのか?
イタリア国債の金利は危機ラインの7%を昨日は超えた。
ヨーロッパからのバンカーは「いままでイタリア国債を個人では購入したことはなかったが、7%超の利回りには魅力を感じる。市場は明らかに行き過ぎ」としていた。彼はイタリア危機がギリシアとは異なり破綻というような事態は全くしていない。この点は日本からみているわれわれの感じとは大きく異なるのには意外感をもった。イタリア政府の負債は1兆ドルを金融機関が保有する。ギリシアのようにその50%を購入者に負担してもらうというような荒治療は不可能である。
昨日のNY株は9月22日のダウ平均-391ドル安いらいの暴落になった。米連銀FOMCでQE3が見送りになっていらいのことである。金融株が下落を先導した。
イタリア問題の処理はギリシアのように時間をかけての対策というようにはいかないだろう。