欧米株は引続き下落した。 NY株は11月15日以来、1兆ドルも時価総額が減少した。今週金曜日から米国では年末商戦が始まるがその動向が気がかりである。
昨日のウォール街での株価の下落の材料は、引続きユーロ圏での金融不安と中国の製造業指数の減速である。
ドイツ国債の入札があったが不調に終わった。一方、米国での国債(7年)の入札は好調でそれがドルの反転につながった。安全な米国債を選好する人気が出て、ドル相場も円、ポンド、ユーロに対して上昇した。
東京市場で当面、注目されるのは12月のIPO(新規公開)で、ことし最多の12銘柄が公開される。これまでの最多の6月の6銘柄を上回る。
本来なら個人投資家の資金が流入するはずであるが、この環境ではどのような結果が出るか?注目企業が含まれている。
過去の事例では現在のような悪環境下でのIPO銘柄には、その後の株価が初値を上回り中期的には成果を上げるケースが散見される。IPOフアンにとってはチャンス到来である。
注目されるのは韓国ベンチャー企業の公開である。
オンラインゲームのネクソン(公開12月14日:3659)とリチウムイオン電池(材料のセパレータ)のダブルスコープ(公開12月16日:6619・マ)である。ともに日本法人でるが、ビジネス経営の実態は韓国である。時流に乗る企業である。
特にネクソンは公開株式数が7000万株で内外にて新株を発行する。日本のSNSゲーム関連と同じように急成長中である。公開後は1兆円超の企業が誕生する。現在の市場の人気株グリー(3632)の時価総額6094億円を大きく上回る。人気がSNS関連の再評価につながる可能性がある。