足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

古い格言がことしはどうか?

2008-05-02 11:04:25 | 株式

ウォール街の古くからのことわざに“5月に売って、投資から離れよう”というのがある。

「トリトンスクエア通信」では、これまで春になるとこの経験則のことを書いてきた。

NY株の過去の習性からして、5月から10月まで相場の世界から手を引いて、何もせず秋になって再出動する戦略が一番、効率がよいということだ。

さて今年はどうか?

昨年10月から、今年4月までのNYダウ平均は‐8%になった。

この数字は1973年以来の悪いパフォーマンスであった。第一次オイルショック時だ。

理由は言うまでもなくサブプライム問題で1929年の大恐慌以来の信用市場の不安が原因であった。

ただ4月のNYダウ平均は+4.5%であったので、1973年の‐12.5%に比べると数字の点では最悪記録を作ることはなかった。

相場は5月入りした。

先行きはどうか?

季節性を信じるなら警戒をしなければならないが、昨年が経験則とは逆の相場展開になっただけに、ことわざとは逆の戦法が効を上げそうである。

特にバーナンキ議長の歴史に先例をみないさまざまな政策を高く評価する向きが日増しに増えてきている。

昨日のウォール街では金融株が相場をリードした。「リターン・リバーサル」(反動高)効果が出てきた。

このセクターに注目を続ける。