足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株に安定化・・・連銀の政策を好感

2014-12-18 06:34:20 | 株式
米連銀の2日間にわたるFOMCが終了し、声明文が「かなりの時間の現状維持」から「引き締め開始は我慢する」に変化したが、現状維持という見方と解釈し株価は反騰した。
市場は「利上げのペース」を軟化させたと微妙な変化を読み取り、ハト派寄りの見解を好感した。
イエレン連銀議長と市場の間には心理的なかけ引きは続くが、どこまでも市場の動きに配慮した政策に安心感が表面化した。
物価動向についての連銀の見方は「落ち着き」とみて堅調な雇用増のトレンドを確認した。世界の投資家が気にするロシアにまったく言及されなかった。
金利目標は2016年に2.87%というのを2.50%に引き下げた。イエレン議長のブレない政策に信頼感が高まった。
懸念されていたロシア問題だが中央銀行が動いた。これまで通貨ルーブルが46%暴落し、1998年のロシア危機の再来を想起する向きもあったが、銀行に流動性を供給する対策が動き市場の混乱は沈静化してきた。
現在のロシア経済は1998年当時に比べ国力が安定化し海外からの債務にも問題はない。当時はアジアにも金融危機があり、日本も足元がふらついていたが、現在の世界は米国の国力が回復し世界を安定化させる余裕が出てきた。
S&P500は+2.1%と2013年10月以来の上昇率。小型株指数ラッセル2000は+3.7%と3年ぶりの上昇率だ。ロシア問題に配慮した連銀の政策コメントとみた投資家が出動した。世界の中央銀行としての言動が市場の自信を呼び起こした。


NY株は高値から4.6%下落したが市場では10月のように目先、底入れの人気が伺える。
ドル相場が落ち着きを取り戻し円相場もNY市場では118円台に下落した。
東京市場も年末にかけて再び戻り相場に復帰するだろう。



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