足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

来年のNY株の見通し

2007-12-20 19:05:01 | 株式

今週の米バロンズ誌が年末の恒例の著名ストラティジスト12人を対象に2008年の相場展望を企画した。

われわれにとっては待望の記事で、読みながら「ことしも終わった」という感慨をいつも持つ。

今回の見通しでは12人とも揃って新年の株価は上昇するとみる。珍しいことで、例年、12人は弱気がいるのに、「新年は株高」で意見が一致した。バロンズ誌のタイトル「A Bul

Lish Call」。聞き取り調査した時のS&P5001471ポイントであった。

12人のS&P500の予想レンジは15251750ポイントである。

慎重論は例年のことであるがアブヒジット・チャクラボルティ(モルガンスタンレー)、強気はフランソワ・トラハン(ISIグループ)の1750ポイントである。

株価の予想の根拠になるのは2008年の企業収益であるが1株当予想レンジは$85.65$100.21で、その数字に対してPER(株価収益率)を何倍に買うかが根拠になっている。

有名なアビー・コーヘン(ゴールドマン・ザックス)は1株当り利益の予想は$95で、SP5001675ポイントの高値をみている。

2007年の予想は14401600ポイントと分かれた。高値は1012日の1561ポイントであったので、アビー・コーヘン、フランソワ・トラハンの1550ポイントがほぼ現実に近かった。

有望セクターはハイテク、エネルギー、金融をあげる人が多かった。サブプライム問題でウォール街が連日、騒然しているときだけに金融株に注目するのは、米国経済のバックボーンのひとつであるという自負がある。

金融株への投資手段としてS&P500の金融株を組み入れたETFFinancial Select Secter SPDR)に注目する(チッカー・シンボル=XFL)。

専門家は現在のNY株はチャンスとみる。