足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

上値余地はあるが本格的なブルマーケットではない・・・ディビスの見方

2009-07-31 07:22:01 | 株式

NY株が反発した。

ナスダック1984.30+16.54)、S&P986.75+11.60)だ。数字からするとナスダックの2000S&P5001000のそれぞれ大台が近い。

東京市場は一足さきに10,000円台乗せを実現したが、NY市場での指数の大台乗せを待望する世界の投資家は多い。8月中には、この両指数が実現し、残るダウ平均(昨日は9154ドル)は秋から年末にかけての実現になるか。そしてその後が問題である。

今回の反騰相場について「サイクリカル(中間反騰)」、「セキュラー(長期の上昇)」かの議論が、3月以来、専門家の間での議論がはなやかだ。

セキュラーというのは1982年に始まった20年近くも続く上昇相場を意味する。

機関投資家の間で人気のある調査会社ネド・リサーチ社のネド・ディビスは7つの項目に相場の判定要因を分類して、現在の相場を分析している。

    金融政策は十分な資金供給であるが、銀行は貸出しを渋っている・・・“中立”

    企業も個人も国も借金過多・・・“弱気”

    製品、サービスの需要は落ち込みの反動・・・“弱気”

    株価の位置は割安であるが超割安ではない・・・“中立”

    3月には投資家心理は超悲観的であった・・・“強気”

    テクニカル面では外人、個人は株式保有の比率が歴史的な低水準であるが機関投資家は平均的・・・“中立”

    長期的には市場は売られすぎの水準であるが不動産バブルの清算は終わっていない。日本の例では不動産バブルの清算が長期間にわたって続いた・・・“中立”

中立が4、弱気2、強気1である。

 厳ししい見方であるが、目先には「まだ相場は上昇余地が十分にある」としている。