足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

90年ぶりの「買い」のシグナルが出る

2009-07-30 08:17:49 | 株式

ウォール街をはじめ世界の投資家が中国株の動きに関心を集める。

昨日は上海市場が-5%と急落した。政策当局が株価抑制策を発動するのではないかという懸念も出た。

株式だけではなく商品相場も下落した。特に國際商品相場の牽引役であった銅が売られた。ことしは+76%も上昇してきただけに、いつ反転してもおかしくないところにあったが、ロンドンでの週間ベースでの銅在庫が2月以来、初めて増加したこともニュースになっていた。2007年春のことを想起させられる。当時も中国株の暴落が世界の市場を揺すぶった。その後、中国の経済面での影響力は当時よりはるかに大きくなっている。政策当局も株価が景気の回復に影響を与えることを熟知している。それだけに株価には慎重なはずだ。

東京市場では決算発表が本格化してきた。昨日は住友金属鉱山(57136)の決算発表があった。第1四半期の経常利益は128億円。20093月期の年間予想の4128億円であったので4.5倍も上振れした。3ヵ月前のときよりも会社側の先行きに対しての自信の回復の様子が、数字の説明からもわかった。世界の企業は昨年9月リーマンショックで“つるべ落とし”のような業績の転落を経験したが、住友金属鉱山はいまや、ジェットコースターの上り局面にはいったような感じだ。今回の決算をみていると降りるときも、上がるときも、想像ができないようなスピードに変化が出てきた。この会社だけではない。自動車にもみられる。

ウォール街ではテクニカル指標が「90年ぶりの強力な買い」のサインを出したという話題が出ている。歴史的にみてもパラダイムの変化が出てきていることは確か。

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