足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新規公開株の投資戦略

2014-12-17 06:04:10 | 株式
今月のIPO(新規公開)は15日(月)のテクノプロ(6028)で始まったが、本格的には昨日の5銘柄の公開が事実上のスタートだ。
15日のテクノプロは公開値1950円に対して当日の引けは1915円と不発に終わった。2日目も+13円高と人気はなかった。
さて関心の昨日だが人気の筆頭は予想通りメディカル・データ・ビジョン(3902)に人気が集まった。病院、その他医療機関、製薬企業からビッグデータを集め患者の治療費を1日当たりの包括評価で決めるシステム関連。治療費の合理化の決め手を提案するニュービジネス。富士フイルムが大株主というのも人気が出る理由になった。
2番目に上昇したのはU-NEXT(9418)で吸収資金が46億円と大きくIPO価格3,000円に対して初値は3,650円と穏健な株価であったが引けは+55%の4,650円買いとストップ高で引けた。われわれの理論株価が5,700円であり割安であったが、合理性が人気に反映された。米国では先輩企業にネットフレックス(NFLX)という超人気株がありヘッジファンドの間で人気のある株だ。
市場からの吸収資金が7億円と少ない鍼灸接骨院チエーンのアトラ(6029)はIPO価格740円に対して+36%の1,013円で引けた。小泉政権下の規制緩和が生んだ業界だが世間でも認知された第一号である。
マークラインズ(3901)は公開価格1,980円に対して3,510円で寄り、引けは2,810円(+41%)で売り気配で終わったのは意外であった。世界の自動車メーカーや部品メーカーなどにプラットフォーム関連の製品情報を提供するインターネット関連で、会員数は1,700社を超え14万人が利用する。欧米、中国、韓国、タイなども海外顧客が39%を占める国際企業である。業種は異なるがMonotaRO(3064),エムスリー(2413)のビジネスモデルを想起させる。押し目は絶好の買いとみる。


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