足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

生きている成長株投資

2011-06-29 07:54:05 | 株式

NY株は2日間の大幅高になり、先週後半の下落分をほぼ埋めた。

牽引役はエネルギー、ハイテク、ブルーチップである。これといった材料が出たわけではいが、ギリシア問題が落ち着きの方向に向かっているのが材料視されている。ドイツの金融機関が債務の返済期限の延長で話し合いを始めているようだ。

今週の米バロンズ誌には成長株投資で有名なボブ・ターナー(ターナー・インベストメンツ)との対談が掲載されている。しばらくウォール街では成長株の論が聞かれなかったが、ターナーは2005年に現在の運用会社を立ち上げた。186億ドル(15000億円)の資金を運用している。現在までの成果は年7.2%でMSCI World指数の+5.2%を上回る。5年で資産を2倍にするというスピードだ。ここ1年間は+22.2%と好調だ。

「銘柄選択の条件の第1番は業績が予想を上回るということ。PER30倍でも利益成長が+40%の株は投資できる」という。この場合のPER21倍に下がる。

注目株のARM Holdings(ARMH)が今年は+30.1%、過去1年は+117.7%、Acme Packet(APKT)はそれぞれ+17.7,+132.7%。

しばらく成長株投資が忘れかけられていたが、ファンダメンタル分析をベースに成長株を掘り出す手法は生きている。

20世紀が生んだ偉大な投資家ピーター・リンチの投資哲学は生きている。