NY株は3日間の連騰で先週後半の下落分を取り戻した。後半の下落は連銀FOMC後の失望売りでQE3の打ち切りにともなって景気の減速を売った。いま一つの悪材料はギリシア問題であるが、この方は政治の主導で当面は小康状態にはいってきた。
話題は世界最大のソーシャルゲームのジンガ(Zynga)のIPOである。今週中にもIPO(新規公開)の予定であるが、関心は公開価格だ。市場からの資金の吸収は15億~20億ドル(1200億~1600億円)が予想されている。仮に20億ドルになればジンガの時価総額は200億ドルと1兆6000億円に評価されることになる。任天堂の2兆1000億円に近づく。グリーは3900億円、DeNaは5200億円である。
いまや携帯端末向けSNSのゲームは完全に家庭用ゲームの世界を脅かす存在になってきた。特にこれまでの任天堂DS,ソニーPSPは完全に守勢に立った。この調子でいくとジンガが任天堂の時価総額を追い抜いて世界トップのゲーム関連銘柄になる可能性が出てきた。
米国をはじめ日欧のゲームのパブリシャーのソーシャルゲームへの雪崩れ現象には歯止めがきかない。
消費者が判断する利便性とゲーム内容の独自性の魅力が地についていてきた。
ソフトバンクがジンガの株主である。