インターネットの象徴的な存在であったヤフー(4689)、楽天(4755・JQ)が売られた。新興市場からの人気の離散、ウォール街でのハイテク株の下落など世界の投資家のインターネット株をみる目はきいしい。
「トリトンスクエア通信」では先に「Web2.0」革命に注目し、インターネット株に再び下克上の時代が始まったことを強調した。その見方は今回のウォール街でのグーグル、ヤフー、日本のヤフーの決算発表をみていっそう強くなった。ここ10年のネット株の生き残り組みがそのまま次の10年も成長株としてみることができなくなってきたからである。われわれはインターネット株のこれからの有望株について再検討を迫られている。これは一般の投資家には困難な作業であるが、ネット革命の第1期と異なり、「Web2.0」命の第2期ではビジネスモデルの新奇さよりも、小規模であってもよい、新しい技術の芽をもっている銘柄の発掘に注力しなければならないことである。
グーグルの決算をみてネット企業が売上げ比でどれだけのR&D(研究開発投資)に資金を投じているかが、成長の分岐点をみる大きな要点であることがわかる。