足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新興市場への投資考 一生での2~3回のチャンス

2004-11-27 21:24:21 | 株式
ことしは日米への株式への投資は、平均的にはかんばしい成果を上げることが難しかったかも知れない。日経平均は年初来+1.4%、TOPIXは+4.5%であった。そんな中で注目されるのは新興市場への投資である。私が一番初めに投資した新興市場は韓国で1986年に設立されたコーリアン・ファンドだ。会社型投信でNY市場に上場されたので、外国株として日本からも自由に売買ができた。この種のカントリー・ファンドが登場する時は、その国が伝統的社会から離陸する時である。日本株がNY市場でジャパン・ファンドとして登場したのが1966年であった。日本の経済の青年期である。27日付の日経新聞の夕刊は「BRIICs投資すそ野広がる」としてブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字ををとった投信が発足することを伝えた。1990年代にはいってから台湾、ロシア、韓国への直接投資も経験したが、1997年のアジア通貨危機、ロシア破綻を経験した。そのような挫折はここ当分は来ないだろう。したがって新興市場への投資は、第2のチャンスを向かえている。昨年から始めた新興市場向けのファンドに[VITRUVIUS SCICAV]というのがある。スイスのブライベイト・バンクが立ち上げた投信だ。今年の成果は年初来ユーロ・ベースでも+14%。毎日、売買できる。2002年9月にスタートして10月末で+80.6%だ。われわれが一生に2~3回経験するチャンスの1回目を味わおうではないか。