足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

12月上旬にかけて買場始まる

2004-11-28 20:34:16 | 株式
先週のNY市場は感謝祭(木)の休日と、翌日の金曜日は半日立会いで、有力な運用者やトレーダーには4連休をとる人が多かった。そのため株式市場は閑散であったが、ほぼもみ合いに終わった。円高、景気の減速が言われている日本だけに、当面の相場展開は、NY株頼みということになる。日本だけではなく、ヨーロッパだってNY株に動かされているのだから、仕方のない話である。ナスダック市場が今回のNY株のリード役で、8月を底に上昇トレンドに入ってきた。しかしそのNY株も「先月末から今月初めの力強い上昇相場によって引き起こされた買われ過ぎの状況を解消するため、短期的な調整局面に突入したと思われる」(メリルリンチ「米国株式テクニカル分析」)という見方がある。ウォール街ではもっとも冷静なテクニカル分析をするメリルリンチの見方だけに、私もその意見にしたがって実践の相場観を立てている。30年前、わたくしも6ヵ月間、ウォール街のメリルリンチで勉強させてもらった。当時のテクニカル・チームには有名なロバート・ファレルやエリオット波動の最高の後継者といわれるロバート・ブレクターがいた。私はそんな関係もあって、メリルリンチの分析には最も信頼する。この見方によれば、12月に目先き再び底入れし、新年1月の上昇相場に繋がるという。日本も短期的には、今週から、12月上旬にかけて買場が到来する。なにに注目するか?鉄鋼株と中小型株と新興市場に注目している。鉄鋼では株価の低い、住友金属工業(5405)に注目。9月に世界最大の高炉が新しく動き出した。実に25年ぶりである。いま一つ住友チタニウム(5726)にも、今週は注目。先の50万株の売り出しの払い込みが終わる。新年にかけての注目株である。
(今週金曜日(12/3)、21時から日経CNBCに出演の予定)