本日は再び円キャリー・トレードの巻き戻しが話題になり、円相場が買われた。
金利の低い円資金を借りて、金利の高い債券を買ってサヤを稼ぐ。いまやこの動きが、へッジファンドのトレーディング商いのように活発になってきたようだ。
本日の円キャリー・トレードの巻き戻しのきっかけは米国での住宅ローンの担保流れの増加がいわれた。
それにいまひとつ東京市場の相場の足を引っ張ったのは、中国株の下落である。中国の金融当局が、外国の銀行にも資金の貸し出しの規制を始めた。日本の1970年代の後半を想起させる。
外人投資家が日本株にそっぽを向けている。
東京のストラティジストが「PER(株価収益率)が、第1次オイルショック並みの低い水準になったと説いても、資金を振り向けないのは、「儲からない」からである。
理由のひとつは個人投資家の資金が海外へ向かい、東京市場から離れてていたからでもある。
今週のウォール街は、週末が連休(感謝祭)で4日間の取引である。東京市場も同じ。
ウォール街の関心事は、週末から始まる年末のショッピング・シーズンの幕開けと、火曜日に公開される10月31日の連銀FOMCの議事録の内容にある。
現在の景気の状況と、政策当局の金融政策の方向性が読める。