足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日銀信認の兆し

2016-07-30 07:36:11 | 投資戦略
日銀が追加の緩和策を決めた。長期国債の買い入れ増額とマイナス金利の拡大は見送り、ETF買い入れ倍増、ドル資金の供給枠の拡大の緩和策を出した。
今後の景気をにらみ9月の会合での追加策に含みを残した。黒田総裁の苦肉策だが、相場が期待はずれとして下落したが、引けは日経平均92円高と回復した。市場の信認を取り戻した。
騰落レシオは205%と内容は悪くなく、1月のマイナス金利以来、会合ごとに期待はずれ感が出て評判がよくなかったが今回は異なった。
緩和の選択肢のなくなった状況では、それなりの評価を引き出したとみたい。
上昇銘柄が下落数の2倍以上になったことかも判断できる。
問題は円高への反転でNY市場では102円で引けた。来週火曜日の政府の経済対策後、円高が続くと円相場に介入することも期待される。外人投資家の間では日本経済の停滞を世界経済の問題の取り上げる向きも昨今は出てきている。
ウォール街では過去11日間、S&P500が過去11日間にわたって高値圏でボックス相場を繰り返したことを重視する。チャートでみると英国民投票後の安値から反発し典型的な逆三尊型の底入れを示現した。その後11日間の高値もみ合いにはいったが、次に上離れする可能性が高まってきた。このようなケースの場合は経験則から向こう1年は上昇が期待できる。
足元の決算発表ではグーグル(GOOG),アマゾン(AMZN),フェスブック(FB)の時価総額はバフェットのバークシア・ハザウェイ(BRKA)を上回りアップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)に続いて3~4位にのし上った。この現象は2000年のITバブル以来である。米国では新技術革新がはじまったことを示す。
先行き相場の上昇はこの種の銘柄がリードするだろう。
昨日はソフトバンク(9984)が決算発表時の孫社長のアーム・ホールディングの買収の詳細な説明を好感して大幅高になった。相場回復の人気のリード役になるだろう。相場の転機に先導する動きを取り戻す。

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