足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

次の戦略は?

2005-10-05 18:56:44 | 株式
ニューヨーク株について考えてみよう。
東京市場はNY株にディカップリング(同時性を離れる)という元気のよい声も出てくる昨今だが、そうはいかないというのが私の基本的な相場観のひとつ。世界のリード役のNY株がトレンドとして下降にはいれば,東京市場も「独自性を発揮する」というのは不可能だ。グローバル化した昨今では、外人投資家の株式投資そのものセンチメントを決めるのは米国株にある。

^肝心のウォール街だが、いよいよアルコアを皮切りに第3四半期(7~9月)の決算発表が始まる。いまのところエネルギー、金融が牽引役になって+17%の増益というのがコンセンサスだ。最大の関心事はハイテク、素材の業界の見通しがどのようになるかにある。相場が調整に入っているだけに決算発表が予想よりよければ、反発の原動力になるだろう。年末から新年にかけて目先の上昇相場のヤマ場をつくる可能性がある。
さてわれわれの目先の投資戦略はどうするか?
8~9月に活躍した大型株が調整局面を迎えているだけに、当面は物色人気のエネルギーも小さくなる可能性があるが、下値は限られている。
投資家のセンチメントが強いだけに業種よりも個別物色の人気が強まるのと、小型株、新興市場に人気が還流する可能性が十分にある。このグループへの人気の還流が、われわれの当初の予想より遅れているような気がする。

10月のIPO(新規公開)の第1弾が出た。
明治機械工業(3388・JQ)はIPO価格2600円に対して3500円で寄った。ベンチャー企業の公開ではなく創業が大正9年。
FA関連の商社。魅力はトヨタ自向けが40%と依存度が高いこと。この日の引け値でのPER19倍は意外に安いと思う。
理論株価={(17億8000万円÷4%)÷6,033,560株}=7300円。
IPO人気の低調なときだけに、時価には魅力がある。
エイジア(2352・マ)の評価は難しい。インターネット関連なのでPSR(株価÷1株当たり売り上げ)を利用する。
同社の1株当たり売り上げは6万5000円。PSR10倍として65万円の目標を出した。