中国は新型コロナウイルス対策を根本的に緩和した。
経済.社会活動の正常化に踏み切り、入国時に隔離措置などを新年1月8日に撤廃すると発表した。海外渡航規制を大幅に緩めたため、渡航者の往来が多い近隣諸国へ、新型コロナが広がる懸念が出てきた。
中国への入国時に義務付けてきた隔離措置とPCR検査を撤廃した。入国48時間前に受けたPCR検査の結果が陰性なら入国を認める。
政府当局は悪化が続く中国経済の回復を第一の選択肢にした。
中国の国内では防疫措置の緩和で感染拡大の懸念が高まっている。
今月1~20日の累計感染者数は総人口の20%近い2億5000万人に上るという、政府の内部資料が出回っている。
米国務省のプライス報道官は記者会見で「ウイルス蔓延の時には変異し、世界に脅威を与える」と懸念、警戒を強調している。
足元の問題を放棄し、総合的に見た短期的な国益だけに目を当てる。
中国に関係する日本人は、自らの安全を守るために一段の警戒が必要がある。