足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

魅力ある企業業績に注目・・・下値不安が薄れる

2017-04-29 10:13:24 | 投資戦略
ウォール街ではトランプ大統領の就任以来の相場についての記事が昨日は目立った。
今週末で就任後100日目を迎えるが相場の環境は選挙前に比べ大きく変わり、第2次大戦後ではケネディ、ジョージ・ブシュの両大統領に続く第3番目の上昇率を記録しいままで+14.22%。
大統領選までのボックス圏相場を抜け出し、下値の固い上昇相場にはいった。

依然として支持率は最悪だが、ウォール街の新大統領についての見方が大きく変わった。
新政策の発信では大きな柱で目を引く政策は皆無だが、減税、公共投資拡大と進行中の景気刺激策への期待観は強い。相変わらず世論のほかジャーナリズムの間での評価は2分されている。
投資家にとっては、世界の株価の動向をにぎる米国株の好調がトランプ大統領の最大の贈り物である。相場の人気で際立ったのは金融株でゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカが市場の牽引役として30%以上がり、NYダウ平均は1万9000ドル→2万ドル→2万1000ドルと着実に数字の節目を突破し続けている。
トランプ支持者は内外の政策についてきわめて理解しやすい内容に共鳴し、足元の景気回復の追い風もあって、先行きに決定的な問題点はみられない。
昨日のNY株はこれまでトランプ相場の主役であった銀行株は下落したが、代わってバイオ、コンピュータ、ハイテク株が高い。最近の典型的な相場展開で、相場への影響力の大きい金融株の着実な上昇はリーマンショック後の相場展開を彷彿とさせる。
米国の第1四半期のGDPが+0.7%と事前のロイターのコンセンサス予想+1.2%を下回ったが、「季節的な要因」と気にしない。

東京市場でも決算発表の好調な実績が個別銘柄の人気を押し上げる。
週末、第1四半期の決算を発表したMonotaRO(3064)に注目。引き続き成長に拍車がかかっており、昨年6月の高値4,025円(昨日の引値3,625円)を目先の目標にして投資を考えたい。われわれの有望銘柄15選のひとつである。業績見通しを変えなかったが、昨年と同じように期を追って増額修正されるコースは不変だ。